ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2019年02月05日(火)
今日は特別な日
今日は日本二十六聖人殉教の祝日。日本のキリシタン史の中でキリスト教の信仰を理由に迫害をうけた最初の悲劇です。1597年2月5日、豊臣秀吉の命令によって長崎で刑に処された26人のカトリック信者たち。京都で市中引き回しにされた一行は、長崎までの800キロを歩かされ、長崎の「西坂の丘」で亡くなったのです。役人の責任者だった寺沢は、その中にいた12歳の少年、ルドビコ茨木をみて哀れに思い、「キリシタンの教えを棄てればお前の命を助けてやる」とルドビコに持ちかけたが、ルドビコは毅然として寺沢の申し出を断りました。また14歳のトマス小崎は、その一行にいなかった母への励ましの手紙を書き、その手紙は今も残っています。この出来事は、日本よりもヨーロッパのキリスト教国でよく知られ崇敬されているようです(幕末に、フランス人の宣教師によって建てられた国宝「大浦天主堂」は、この「26人の殉教者」に捧げるため「西坂の丘」に向かって建てられた天主堂であることが、そのことを物語っています)。
いのちをかけて守ってきた信仰の歴史を礎に、現在の日本のカトリック教会があり、百合学院のようなミッションスクールが存在していることを考えると、感謝と敬意の念がこみ上げ、自然と手を合わせたい心境に駆られます。