ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2019年07月03日(水)
シスターのお話
先日のアリーナ朝礼で、校長先生が「毎日の努力を我慢強く積み重ねることによって、素晴らしいことができる」と話されていました。
そのお話を聞いて、私は一人の卒業生のことを思い出しました。
その方は、百合学院中高を卒業して美術の大学へ行き、日本画家になられました。お花の絵を描かれています。
そして、毎年個展を開かれます。今年の冬にはイタリアで、初めて個展を開かれました。皆の前で日本画の描き方などを実際にして見せられたそうです。
この方は、中学高校時代、美術部に入っておられました。中学1年生か2年生のある日、嬉しそうな顔をして、私に「ピアノをやめてもいいと言われた!」と言いました。小さいころからピアノを習っておられたのですが、どうしても好きになれなかったそうです。
皆さんも、今習っていることを一生懸命してください。でも、今していることがどうしても好きになれない、自分に合っていないと解る時がきたら、変えてもいいのです。この卒業生のように、自分に合った道があるのです。
この方は、ピアノのお稽古によって、努力する力を身につけておられたから、絵のほうへ変わってもその力を出すことができたのです。日本画の画家として、活躍することができるのです。
努力を積み重ねることによって、忍耐して続ける力が身につきます。そしてその力は、どんなことにも役に立つのです。