ゆりっこ通信
ゆりっこ通信
2019年10月02日(水)
シスターのお話
フランシスコ教皇様についてお話します。
6年前に今の教皇様が選挙で選ばれたのですが、ご自分に教皇としての名前をつけられたとき、カトリック信者はびっくりしました。というのは、教皇様がご自分で選ばれた名前はアシジのフランシスコだったからです。
皆さんは、聖フランシスコ・ザビエルという人を知っていますか?日本に初めてキリスト教を伝えた人です。この方は神父様でしたが、アシジの聖フランシスコは神父様ではありませんでした。
266名の中で誰もこの名前を教皇名として選んだ人はいませんでした。ちなみに前の教皇様はベネディクト16世でした。ベネディクトという名の教皇様は16名もいたのです。
でも今思えば、このアシジの聖フランシスコという聖人は、今の教皇様にぴったりです。
この聖人は1182年イタリアのアシジという町のお金持ちの家に生まれました。若い頃は贅沢をして遊びまわっていました。戦争があって、手柄をたてたいと思っていたのですが、敵につかまってしまいました。戦争が終わり、帰ってきてからは、よくお祈りするようになりました。お父さんのお金は全部返して、貧しい生活を送るようになりました。イエス様に倣って、貧しい人や病気の人の世話をしたりしました。
また、太陽や月や動物や草花などを友と呼んで、楽しく生活しました。この聖人は、今では「環境の保護の聖人」と呼ばれています。その生き方に倣う人たちが増えてきて、聖フランシスコ会という修道会ができました。やがて、聖女クララを中心に女子の修道会もできました。もう1つ、付け加えるなら、クリスマスに馬小屋を飾るのは、この聖人が始めたのです。
フランシスコ教皇様は、いばるのではなく、謙遜に皆に仕え、とくに貧しい人、困っている人、皆から忘れられている人に優しくされます。本当にイエス様に似ています。
教皇様がお元気で世界平和のためにお働きになられますように祈りましょう。