週１時間ある宗教の時間を通して、聖書のこと、神様のことはもちろん、感謝の心や奉仕の心についても学びます。その神様の教えを、普段の生活の中で実践できるよう、心の教育を大切にします。
１日の学校生活の始まりは、聖歌とお祈り。朝礼では心を落ち着けて、今日も１日神様の御心にかなった子どもとして過ごせるよう、聖歌を歌いお祈りをします。１日の学校生活の終わりである終礼にもお祈り。すてきな１日を過ごせたことを、神様に感謝します。
また、月ごとに、全校生が集まって祈るカトリック教会のミサと、全校生で祈ることばの祭儀とを、オラトリウムで行っています。声を合わせて歌う聖歌に始まり、聖書のみ言葉や神父様のお話を聴き、心の中で神様とお話しする温かい時間を過ごします。
この他にも、食事の前後のお祈り、聖母祭やクリスマス祝会などの宗教行事、奉仕を実践する委員会活動やヨゼフタイムなど、ゆりっこたちは、いつも祈りを通して神様のそばにあり、愛の実践を目指しています。

女子校である本校は、女性としての礼儀作法や立ち振る舞いを大切にします。
あいさつは、立ち止まっての礼儀正しい元気なあいさつを心がけ、児童会のあいさつ運動を中心に、全校生で意識しています。あいさつが苦手な人でも、たくさんの人からあいさつされることで、自然とあいさつができるようになります。
授業では分離礼を取り入れ、「お願いします」「ありがとうございました」という大きな声での号令と、礼儀正しいおじぎとをきちんと分けて行っています。また、高学年では礼儀作法に関するマナー教室も行っています。
話し方も、目上の人に対する話し方、場所に応じた話し方を意識し、職員室への入室方法も１年生から徹底して指導しています。

日々の活動や、学習、行事の中で、他学年との関わりがたくさんあります。
入学したての1年生には、一人ひとりに「担当のお姉さん」として６年生がつきます。身の回りのお世話をしたり、休み時間に一緒に遊んだり、お弁当を食べたりと、初めての学校生活に早く慣れ、安心して楽しく過ごせるように優しく関わっています。
生活科の学習では、２年生と学校探検や春の遠足に出かけ、パソコンの学習では６年生が操作をマンツーマンで教えてくれます。
縦割り班の清掃、クラブ活動や委員会活動など、様々な場面で他学年とのつながりを大切にしています。ゆりっこたちは、優しさや笑顔が溢れる家庭的な校風の中で、安心して学びに励んでいます。

昼休みの清掃の時間「ヨゼフタイム」。２年生から６年生が縦割り班で、自分たちが使う教室や階段・廊下などを分担して清掃します。１年生も二学期から少しずつ手伝いに加わります。聖ヨゼフの奉仕の心に倣い、児童一人ひとりが自分にできることを一生懸命行い、協力して取り組んでいます。上級生が中心となり、互いに温かく声を掛け合いながら、感謝の気持ちを込めて清掃しています。
また、普段のヨゼフタイムで十分に清掃できない所は、児童会主催の『校内クリーンアップ大作戦』で、集中的にきれいにします。